名経営者が、なぜ失敗するのか?



名経営者が、なぜ失敗するのか?
名経営者が、なぜ失敗するのか?

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この本で なぜ失敗するのか

題名にひかれて 読んでみたが
名経営者が、なぜ失敗するのか が 実際のところ解らなかった。
ただ、ケーススタディの結果 60社の会社を統計的にわけ教訓化した。
すこしは、学べるところがあるが大学の教授が書いた本という感じでした。
身近でも起こっていそうな失敗談の数々

米国が中心だが、日本の企業(ソニーや雪印)も例に挙げられている「失敗の研究本」。
日本ではあまり知られていない外国企業の話でも、ちゃんと説明があるのでわかりやすい。

構成としては、まず事例が来て、それを踏まえつつ解説・対策に移る、という感じだ。

ただ、本書が語る「失敗しないための結論」は、それほど目新しいものではない。
失敗事例の後に語られるだけに説得力はあるが、「それができればねぇ」といったことも多い。

読み物として楽しみ、かつ教訓を得る、といった読まれ方がよいのだろう。
そういった意味では、十分満足できる内容。
ページ数は多いが、一気に読める。
疑問が残る・・・。

本書で気になった点が2点あります。まず、経営者の失敗がそのまま企業の失敗とイコールになっている点です。もし、間にプロセスがあるならば、企業全体のシステムがどのように腐っていったのかを明記すべきではないのでしょうか。そこまで分析しなければ、第3部で述べている解決策も、絵に描いた餅で終わってしまいかねません。次に、事例についてですが、例えば第2章の「新規事業の失敗」のところでゼネラル・マジック、イリジウム、サムソン・モーターズ、ウェブバンを新規事業の失敗という軸で、本当に同列に扱えるのか、未だに疑問です。
 
経営者という「人種」のスタディ

失敗事例を分析した本である。

それも生半可な失敗ではなく、世界に名だたる大企業や強豪企業、新鋭企業がガタガタになるような大チョンボを集めてきて、そこにある共通項を見出そうという、そういうアプローチの分析である。

で、結果としては出来上がったのは経営学ではなく人類学の本になっている。

つまるところ経営者という人種についてのスタディになっている。

おおざっぱに言って、経営者を経営者たらしめているいくつかの資質(成功へのエネルギー、支配欲、自信、拡大志向、決断力・・・)が、同時にまた大きな失敗の原因にもなるのだ、というメッセージを、ツラツラツラツラと書いている。

成功の復讐的なメカニズムなので、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」にちょっと似ていなくもない。

ただ、あのように整理されていない。
章の構成は現象→原因→対処方法というようになっているのだが、現象と原因で似たようなことが書かれていたりして、感覚的に言いたいことは分かるのだけど「経営者が失敗するパターンは大きく〜ですよ。更に細かく見ると〜ですよ」といった形に整理しようと思うと、相当タイヘン。

従って戦略ファームのスタッフや経営学の研究者にとっては、仕事や研究にアプリケートしにくいと思われるかもしれない(レビュアーもそう)。

ただ経営者という人種は、やはり普通の人とちょっと違うのだな、というのを感覚的に理解するのにはタイヘン役立つし、自分で整理・構造化するのをいとわなければ、貴重なフレームが得られると思います。
レッドソックスの優勝もこの本のおかげ?

 本書は、米国の大学教授の6年間の研究成果をまとめたものです。51社分の失敗事例を詳細に調査し、仮説構築、当事者インタビュー実施、仮説検証という、地道な作業を研究室を挙げて実施しました。
 ビジネススクールで扱うケーススタディは、成功した企業の過程を分析することが多く、失敗事例からビジネスの教訓を学ぼう、というのは、非常に珍しいそうです。

 研究成果を一般人にも公開するために書かれた本書は400ページ以上もあり、多くの経営者が失敗する実例やその原因・対策を読んでいると、だんだん、何が何だか分からなくなってきました。
 そもそも、無名な企業や最初から無能な経営者は取り上げていませんので、少なくともここに出てくる会社・経営者は一時代を築いています。だからこそ失敗が際立って見えてくるのです。強引に要約すると、成功した企業・経営者は自分自身の成功に溺れて危機の兆候を見失うような社内の空気(ワンマン経営者だったり、上級幹部全体の風潮だったり)を作りだしてしまうようです。
 経営者をチェックせよ、というのが本書の結論です。
 会社の幹部でもない自分にそんなこと言われてもなぁ。……と思う人は、読まない方がいいかも。

 最後に、本書の予言が的中した個所を紹介します。本書には、大リーグのレッドソックスの失敗事例(黒人選手の入団を拒みつづけたおかげで弱小チームになったこと)が紹介されています。一度失敗した会社でも、間違いの原因を克服すれば再び興隆する可能性がある、と結論を出した後で、「レッドソックスだって、来年優勝しないとも限らないではないか」と結ばれています。
 本書の予言(?)通り、この本が出版された翌年(2004年)にレッドソックスは優勝しました。マスコミは「バンビーノの呪いが解けた」と大騒ぎでしたが、本書の最後の言葉が“呪い”を解くきっかけになったのかもしれません。



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